深い思考を促す教科横断の問い(公民×数学×総合)
新型コロナウイルスが変える社会
2020年初頭から,新型コロナウイルス感染症が世界を揺るがしています。コロナとどう生きていくのか,これは「考える必然性を感じさせる問い」そのものでしょう。新型コロナウイルス感染症に注目し,さまざまな視点から思考を促してみます。
問い1 下線部1に関連して,新型コロナウイルス感染症対策を扱う官庁の中心となっているのはどこか答えなさい。
問い2 下線部2に関連して,次の表は新型コロナウイルス感染の陽性者数として報告された人数を都道府県別に記したものです。
この表をもとに都道府県別の数値を地図に表しなさい。なお地図に表す際には,立体棒グラフや階級区分図など,あなたが適切と考える方法を選びなさい。
問い3 下線部3に関連して,海外との往来ができないことが経済活動に与える影響として考えられることはどのようなことか,またそれを補う方法として考えられることは何かについて,あなたが考えることを記しなさい。
問い4 下線部4に関連して,通勤ラッシュでの感染リスクに影響する要因をできるだけ多く挙げなさい。
問い5 下線部5に関連して,緊急事態宣言が出されている状況下でマスクを着用していない人や県外ナンバーの自動車に対して,攻撃的な言動をとる人が見られたが,このような言動をとる人の心理について,あなたの考えを述べなさい。
※問い1はIレベル,問い2はCレベル,問い3はCからEレベルの問いです。問い2のグラフ化については,地理や現代社会でも扱われています。
※新型コロナウイルス感染症の教材化については,さまざまな視点が考えられます。国会と内閣(官邸)の関係,インバウンドへの過度の依存やカントリーリスク,公共の福祉と私権の制限や補償など,公民の学習内容との関連も数多くあります。それだけに,特にどこに注目させて思考を深めさせるのかについては教師の腕の見せ所となるでしょう。