深い思考を促す地理の問い

GIS
Cレベルの問題例

[考え方]

銀行は駅前や都市中心部に多く,周辺部には少ない。駅前や中心部に多いのはコンビニエンスストアも同様だが,コンビニは中心部から離れた幹線道路沿いや住宅街にも多いはずである。小学校は義務教育で地域の児童が歩いて通学できる範囲に比較的均等に分布し,コンビニよりも数が少ないはずである。以上から,○が小学校,△が銀行,×がコンビニエンスストアと判断する。

地理でよく出てくる都市構造の判定問題です。人口40万人の都市というのは福山市のことです。高校3年生の地理の試験問題として出題しましたが,GISを利用した地図を制作するパフォーマンス課題も考えられます。

Iレベルの問題例

・地図上にさまざまな情報を重ねる技術を何というか。
※GISのGとGPSのGは異なる単語の頭文字です。

Eレベルの問題例

・GISが私たちの生活に利用されている例を具体的に示しなさい。
・地図上の○は小学校である。小学校がこのように立地している理由を,高等学校の立地と比較しながら述べなさい。
・この地域にコンビニエンスストアを開店する場合に最も適した場所を選定しなさい。
※歩行者や自動車の通行量,アルバイトの確保のしやすさ,ライバル店の立地,徒歩5分以内の人口,高齢者や単身者の数,周辺施設,家賃など,さまざまな条件が影響します。