深い思考を促す地理の問い

最初の作例は,地図上の長さから実際の距離を求める問題をCレベルにした例です。(使用した地形図は2万5000分の1地形図「瀬田」です。)>
 新幹線の速度

新幹線と名神高速道路

[解答例]
地図上で28cmの長さは実際の距離では0.28m×25000=7000mとなりますが,これではあまりに単純なので,その距離を通過する所要時間を求めさせることにしたものです。時速240kmは分速4kmのことですから,7km÷4km=1.75分(1分45秒)となり,正解は②です。

※このときの出題では2万5000分の1地形図であることを示しましたが,縮尺を地形図から読み取らせることも可能です。というより,等高線の間隔から縮尺を読み取ることに慣れさせておくべきです。

※この区間を走る新幹線「のぞみ」に乗車した際に時間を計ってみましたが,実際に,ほぼ1分45秒で走り抜けました。

Iレベルの問題例
「地図上で28cmの長さは実際の距離では何mか」 (正解は7000m)

Eレベルの問題例
「この新幹線電車の左右いずれかの車窓に見える地形,植生,建造物について記しなさい。」