クリティカル・シンキングとは

定義
  証拠に基づく論理的で偏りのない思考,内省的思考(リフレクション),問題解決や判断を支えるジェネリック(汎用的)スキル
中央教育審議会高等学校教育部会(2012年9月7日)の資料4 「批判的思考について-これからの教育の方向性の提言-」による)
関連サイト

クリティカル・シンキングの理論と実践
久木田水生氏による。神戸大学における「論理学」の講義ノート。推論や合理的意思決定についての記述,論理的誤謬・非論理的誤謬などは大いに参考になる。例題や練習問題も豊富で,大学入試センター試験に替わる新テスト(仮称:大学入学希望者学力評価テスト)はこのようなスタイルになるのではないか,とも思われる。

良き市民のための批判的思考
日本心理学会機関誌「心理学ワールド」第61号。楠見孝氏による。クリティカル・シンキングのプロセスが図示されている。

批判的思考力とは何か
ベネッセ教育総合研究所のサイト。クリティカル・シンキングについてわかりやすくまとめてある。

金沢大学シラバス共通教育科目「クリティカル・シンキング Ⅰ」
授業の目標や学生の学習目標が明示されている。15回の授業の展開の概要や,金沢大学OPACへのリンクもある。

批判的思考のための「血液型性格判断」
岡山大学文学部紀要43号,長谷川芳典氏による。戦前からある「血液型性格判断」を題材にクリティカル・シンキングを展開している。

クリティカル・シンキングを取り入れた授業づくり -より高次な「知的創造をめざして- 
東京都多摩地区教育推進委員会 第18次計画(通算第39年次)報告書。東京都弾教育事務所による。クリティカル・シンキングを行うためには「多面的・多角的な視点」「論理的思考」「メタ認知」の3つの要素を適切に取り入れた授業づくりを紹介している。それらを促進する学習活動を発達段階に沿って具体鄭に示しており,小・中学校の実践研究だが高校でも参考になる。

クリティカル・シンキングとは何か? どうやって伸ばすのか?
兵庫教育大学・宮元博章氏による。心理学とクリティカル・シンキングとの関係や,「屁理屈ばかり」とか「全てを疑ってたら生きていけない」などのクリティカル・シンキングに対する反発・誤解に対する見解を示している。

論理的思考力と議論
論理的な議論において大切なこと」を数十項目列挙している。「論理的に思考するためには前提から結論を導く必要がある。」「議論の目的は議論相手をやり込めてスカッとする事ではない。」など,大切なことをわかりやすく伝えている。

批判的思考(クリティカル・シンキング)のすすめ 
中央大学教授・川戸道昭氏による。イギリスの中等教育の授業の最終目的が,知識の習得よりも,知識を用いてものごとの本質を考えることにおかれていることを指摘する。ピューリタン革命の授業で,チャールズ国王が処刑された翌日の新聞を作るというパフォーマンス課題が紹介されている。

大学におけるクリティカル・シンキング育成をとおした「トピック」の生成 
関西大学の小林祐也氏による。大学生が立てた「問い」や仮説設定をクリティカル・シンキングの視点で検討している。

※アクティブ・ラーニングの意義は,能動的な学びを促進することであり,能動的であることによって思考を一層深められることとされます。能動的な学び,深い思考とはどんなものか,そしてその難しさとは?高校生の卒業研究でよく見られるテーマをもとに考えます。  深い思考を邪魔するもの(1) (2) (3) (4)