メタ認知とは

定義
メタ認知の「メタ」とは「高次の」という意味です。つまり,認知(知覚,記憶,学習,言語,思考など)することを,より高い視点から認知するということです。メタ認知は,何かを実行している自分に頭の中で働く「もう一人の自分」と言われたり,「認知についての認知」と言われることがあります。 (メタ認知の概要 | 奈良教育大学) Q&A形式でまとめてありわかりやすい。一読を勧めます。

関連サイト
科学的な思考力,判断力,表現力を育成する学習指導の工夫~メタ認知活動を取り入れた授業実践を通して~
啓林館のサイト。宮古島市立伊良部中学校・大地豊氏による授業実践記録。

学習活動におけるメタ認知の活用について~小学校での実践例をとおして~
千葉県総合教育センターのサイト。

メタ認知の視点から見たキャリア教育
 奈良県立教育センター・奥田俊詞指導主事による。メタ認知能力を育成するためのキャリア教育の進め方を考察している。

超能力のインチキを暴くためのメタ認知研究 -小学生を対象とした理科体験実験をもとに
佐々木尚子氏ほかによる。岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要第14号。疑似科学や相手をだますトリックが多く存在する現在,広い視野で客観的に判断するメタ認知能力や,根拠に基づいた科学的思考力の育成のために,「超能力振り子」の実験を用いて思考させた授業の実践報告。理科はもちろんのこと,他教科や総合的な学習の時間においても参考になる。

学力アップする? 「メタ認知力」鍛える5つの方法
朝日新聞社「アエラ」の記事。学習習慣をつくる手助けをするうえでメタ認知力が重要であることを紹介している。

 メタ認知や抽象的思考を鍛えるふたつのゲーム
同じ文章について複数人で要約を作成し比較する「要約ゲーム」,偶然目についた二つのニュースに共通して含まれる単語を用いて文章を作り,元のニュースの文章との関連の程度を確認する「ふたつのニュース」が紹介されている。枝葉を切り落とし本質を読み取る訓練になる。

算数文章題解決におけるメタ認知能力の育成
吉野巌氏・島貫靜氏による。北海道教育大学紀要(教育科学編)第62巻第2号。メタ認知得点の採点基準は,ルーブリック作成の参考になる。

数学教育におけるメタ認知の研究 ―メタ認知に関する調査問題の開発(1)―
上田喜彦氏による。天理大学紀要。算数・数学教育における問題解決過程にそったメタ認知アンケート項目の整理をしており,他教科においてもメタ認知を促す発問の参考になる。

 成人用メタ認知尺度の作成の試み -Metacognitive Awareness Inventoryを用いて-
 大正大学の阿部真美子氏・井田政則氏による。メタ認知尺度の因子構造を分析している。メタ認知と試験勉強の計画との関連について分析している。自分を客観視できない者の回答にはゆがみが生じやすいことを指摘する。

アクティブ・ラーニングの成果とメタ認知能力
福山大学・松田文子学長による学長短信No.45