深い思考を促す公民の問い
これもよく取り上げられるテーマです。細かな政策について問うよりも,根底にある考え方を問う方がレベルの高い試験問題になります。

採点用の想定解答例は次のとおりですが,教師が想定していなかった視点を示した解答を評価し共有することも学びを深めることにつながります。
上記「第7問」の変形が次の「第3問」です。これは自分の主張を展開する形になっていますが,当然,相手の論拠も理解した上での論述が必要となります。また,A,Bどちらの立場をとったとしても論拠を冷静・公平に採点するのは当然のことです。教師がどちらかの立場に誘導するような授業や試験問題作成をすれば,教育ではなく政治運動・社会運動になってしまいます。これは,教育の中立性の面で問題となるのはもちろんのことですが,感情で声高に叫ぶ(=支持されない)人間をつくることによって後々まで何倍もの逆効果を生むことになるでしょう。
