センター試験まであと30日
受験の真理を知ろう
受験で一番大切なのは,難しい問題が解けることでなく,易しい問題を間違えないことだ。入試問題の平均点は通常6割程度,ということは,半分以上の人が解けているということ。つまりほとんどの人が解けないような問題はまず出題されていない。特にセンターでは深読みはダメ。出題者は「こんな問題,普通の高校生に解けるのか。(おまえの問題作成能力は低いんじゃないか)」という批判を恐れるから,一通り勉強してきたのに知らない用語・略語や人物が出ている選択肢があったら,それはまず正解には関係ない。受験生の心理を知ろう
得点アップに役立つことは何でもやり,得点力を下げることはやらないこと。実際にはこれはなかなか難しい。人間は自分がかわいいから,自分の感覚を正当化する行動をとってしまう。たとえば,野球で9回のラストバッターになりそうな選手がしばしば,1塁ベースにヘッドスライディングする。もしも,駆け抜けたほうが早くベースに到達できるのならば,たとえヘッドスライディングしたい気持ちがあったとしてもそれを抑えて駆け抜けるべきで,それが,得点アップに役立つことをやる,ということである。(実際には,観客も,ヘッドスラリディングする選手を「必死でやっている」と評価してしまうのは,現代の大衆というものへの問題提起になりうるかもしれない。)「受験で頑張ってるんだから少しくらい自由にしてもいいだろう」と思ってする行為(たとえば自習室で菓子を食べるとかスカートを短くするなど)は,実は得点力を大きく下げている。自分のために,これはやめよう。 合格したかったら,まずカタチだ。勉強を始める前に決まった儀式(手を洗うなど)をするのも気持ちの切り替えに役立つ。それから,親と担任にはとにかく感謝しよう。感謝の気持ちが,成功のセルフイメージを高める。