小論文作成の定石は「反対意見の存在を認めて,相手の言い分を2割認める」ことであり,読み手からすると「よく考えているな」ということになる。自分10割の主張はかえって説得力を減らすのだ。自分にとって都合の悪い情報から目を背ける,という態度は,「深い思考」や「クリティカル・シンキング」とは逆の態度だと言うべきである。